Experimental Animals
Online ISSN : 1881-7122
Print ISSN : 0007-5124
遺伝的モニタリング用マーカーとして選んだ46のマイクロサテライト遺伝子座に関する12の近交系ラットの遺伝的プロファイル
平山 信幸庫本 高志近藤 靖山田 淳三芹川 忠夫
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1994 年 43 巻 1 号 p. 129-132

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抄録
2つのコンジェニック系統と1つのコアイソジェニック系統を含む12の近交系ラットにおける46のマイクロサテライトマーカーに関する遺伝的プロファイルを作成した。任意の2系統間における多型の割合は, 起源を異にするラット間においては41.3% (F344/NとTM/Kyo) から71.7% (ACI/NとIS/Kyo) であった。2組のコンジェニック系統 (F344/NとF344/N-rnu, BN/fMaiKyoとBN.IS) においてはいずれも0%であった。コアイソジェニック系統のWTC/KyoとTRM/Kyo (WTC/Kyo-tm) においては, 115のマイクロサテライト遺伝子座について比較したが, 異なる対立遺伝子を持つ遺伝子座は見られなかった。今回選ばれた46のマーカーはいずれもアニーリング温度55℃で明瞭なPCR産物を増幅するので, 遺伝的モニタリングに用いるマーカーとして有用であろう。
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© 社団法人日本実験動物学会
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