日本疾患モデル学会記録
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1.行動テストバッテリーを用いた遺伝子改変マウスの表現型解析による遺伝子機能の探索: カルシニューリンノックアウトマウスの例を中心に
宮川 剛
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2005 年 21 巻 p. 70-71

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抄録
マウスの遺伝子の99%は人間でホモログが存在するだけでなく、遺伝子を自在に操作することのできる遺伝子ターゲティング技術の適用が可能であり、被験体を多数使用できるため、マウスはモデル動物としては極めて有用である。このため、ポストゲノムの流れを受け、米国・欧州を中心としてマウスのすべての遺伝子をノックアウトするという大規模プロジェクトの構想が進んでいる (Austin et a1., 2004; Aurex et al., 2004) 。演者らはマサチューセッツ工科大学の利根川進博士らとの共同研究により、遺伝子改変マウスの行動解析をきっかけに、脱リン酸化酵素カルシニューリン (CN) が統合失調症の感受性遺伝子であろうことを示し、精神疾患の研究領域についてもこの戦略が有用であることを世界に先駆けて示した (Zeng et a1., 2001; Miyakawa et a1., 2003; Gerber et al., 2003; Man ji et al., 2003) 。22, 000程度あると言われる遺伝子の半分以上は脳で発現しており、脳神経科学・精神医学研究においても、次々と作成される遺伝子改変マウスの活用により研究が加速されると考えられ、欧米では行動・脳研究においてもマウスを用いた研究の大規模化の動きがある (Teoott & Nestler, 2004) 。本シンポジウムでは、網羅的行動テストバッテリーを用いた遺伝子改変マウスの表現型解析によって、脳・神経系における遺伝子の機能がいかに効率的に明らかにできるかについて、CNノックアウトマウスの例を中心に解説する。
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© 社団法人日本実験動物学会
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