抄録
アセチレンと水および窒素からなる混合系のプラズマ共重合によって得られる生成物の形態と膜表面の性質について,これら無機成分のアセチレンに対する添加の効果という面から検討を加えた。表面性は水への濡れ性により評価した。
この共重合体は,アセチレン1.0×10-2torrに対して水2.0×10-2torr,窒素5.0×10-2torr以下の圧力条件下において,不溶性の膜として形成される。そして,いずれの無機成分も共重合化によって生成物表面の親水化に寄与している。また,この親水化の程度は無機成分混合の割合に関係しているが,さらに2つの成分が共存するときには親水化もそれだけ大きくなり,それぞれが独立してプラズマ共重合に作用していることが示唆された。
共重合とその結果としての親水化については,赤外吸収スペクトルにおける極性基の存在によっても確認することができた。