繊維学会誌
Online ISSN : 1884-2259
Print ISSN : 0037-9875
インベルターゼの熱安定性に対する光架橋高分子による固定化の影響
上平 初穂山内 愛造長沢 順一一條 久夫末廣 哲朗南村 国宏
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1984 年 40 巻 9 号 p. T317-T321

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抄録
二種の光架橋ポリビニルアルコール,トリメチルアニリニウムイオンを導入したものおよびしないもの,のフィルム中にインベルターゼを固定化した。固定化状態のインベルターゼの熱安定性を水溶液中のそれと比較するために熱測定をおこなった。熱測定結果は,水溶液中では天然状態のインベルターゼはオリゴマーを形成している事をTしている。水溶液中の変性温度pH依存性があり, pHが等電点に近い程高いが,フィルム中でも同様に変性温度はフィルムを浸すのに用いた緩衝溶液のpHに強く依存した.固定化によって熱変性温度は上昇し,変性のエンタルピー変化は減少した。固定化による変性温度の上昇の主な原因は,ポリビニルアルコールのネットワーク中にインベルターゼが高濃度で固定化されたことによると考えられる。
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