繊維学会誌
Online ISSN : 1884-2259
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分散染料のアルコール中における活量係数
三石 賢山口 雄三丸山 尚夫高岡 哲明石渡 勉
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1986 年 42 巻 12 号 p. T680-T684

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抄録

分散染料(アゾベンゼン(AB), p-ヒドロキシ-P'-フェニルアゾ-アゾベンゼン(HP))の一連のアルキル基を含むアルコール類(メタノール,エタール, n-プロパノール,およびn-ブタノール)中(40°C, 2.0×10-3~2.0×10-2mol kg-1)における活量係数(γ)を蒸気圧平衡法によって求めた。ABおよびHPのγ値は1よりも小さく,染料濃度および溶媒であるアルコール分子中のアルキル基が大きくなるにしたがって小さくなった。ABのγ値は,ABよりも大きい分子であるHPの値よりも小さかった。ABおよびHPのγ値が1よりも小さくなる原因を,溶質-溶媒間相互作用の立場から説明した。

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