繊維学会誌
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色糸効果における色糸配列と組織の決定
高寺 政行篠原 昭
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1988 年 44 巻 7 号 p. 339-346

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抄録

従来試行錯誤により行われてきた色糸効果の設計に関し織物設計者を支援する系統的手法を検討した。色糸効果を数論的にとらえ,与えられた色糸効果の意匠を織り出すことができる色糸配列の条件式を作成し,それを評価する効率的なアルゴリズムを開発した。
ある目的とする意匠を織りだす場合,色糸配列を与えると,その意匠を満足する複数個の組織が得られる。この複数個の組織を1つの条件組織図と呼ばれる図で簡潔に表わすことができた。
Newtonら8)の織物分類法を発展させることから, 2色の色糸効果の意匠を3種類に分類することができた。そのうちの第3種の接結のない多重組織に分類される意匠のみが色糸効果に適することが分った。

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