森林研究
Online ISSN : 2759-3134
Print ISSN : 1344-4174
パルプ,紙製造工場による環境汚染
燧灘東部および琵琶湖大津沖における底質汚染の事例
喜多山 繁片山 幸士石丸 優
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1974 年 46 巻 p. 197-204

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抄録
パルプ,紙製造工場の排水による付近の海洋,湖沼の底質に与える影響に関して,燧灘東部および琵琶湖大津沖において,その実態調査をおこなった。その結果
1 燧灘東部においては,紙パ工場地帯沿岸を中心として,底質のCODがきわめて高く,有機物による汚染が顕著である。さらに汚染面積(COD 30mg/g以上)の拡がりの傾向は,同地域の紙パ生産量の伸びとよく対応している。重金属の蓄積については,特に銅と亜鉛が,工場地帯を中心に高まりがみられた。
2 琵琶湖大津沖においても,板紙工場排水口を中心として,強熱減量値が大きな値をしめし,有機物が大量に沈積している。各種重金属も工場付近で高い蓄積がみられた。原料故紙のなかに含まれる感圧紙によるとみられるPCB汚染が顕著で,飲料水に対する影響が憂慮される。
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© 1974 京都大学フィールド科学教育研究センター
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