主催: 日本知能情報ファジィ学会
最近、図を用いて内容を解説している本が多くなっている。グラフの例を出すまでもなく、言葉だけではなく図を用いてイメージで伝える方が、対象をよく理解させられるからである。大学の情報教育の授業でも、イメージを積極的に利用し、学生の理解を深める方法を考える必要がある。 本稿では、イメージを利用した情報構造(データ構造とアルゴリズム)教育の方法について述べる。まず、プログラムで扱う変数やデータ構造(配列、スタック、キュー、線形リスト)を理解するためのキーとなる本質的な意味や機能を考え、それをイメージで表現する。次に、それぞれのイメージと関連して理解させるべきことを挙げて、理解するための方法としてまとめて提示する。