日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
第22回ファジィ システム シンポジウム
セッションID: 7D1-4
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統計的手法による変数選択を用いた脳波による思考認識に関する一考察
*高橋 弘武吉川 大弘古橋 武田中 一男
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キーワード: 脳波, 思考認識, 統計, 変数選択
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抄録
近年,脳波を用いて思考認識を行うことで,ロボットなどを制御する"脳動制御"の研究が報告され始めている.我々はこれまで,脳波データを,周波数系列に変換し,線形判別分析を用いて思考認識を行う手法を提案してきた.この手法では,過学習を防ぐため,クロスバリデーションにより変数選択を行っている.しかし対象となる変数が脳波計測部位数×周波数分割数存在するため,その組み合わせ数が膨大となり,実時間では計算できないという問題がある.本稿では,t検定におけるP値を基準とした変数選択法を提案する.提案手法におけるP値は瞬時に計算できるため,学習における計算時間は大幅に軽減される.従来法において変数の絞り込みなどにより失われてい た周波数帯の情報も変数選択の候補とすることで,認識率の向上が期待できるとともに,リアルタイム学習が可能になることで,学習時の被験者へのフィードバックなど,様々な応用が考えられる.
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© 2006 日本知能情報ファジィ学会
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