ロボットをリハビリテーションに活用するというリハビリテーション・ロボティクスが広まりつつある.リハビリテーションでは患者が自発的に訓練を行うことが効果を高めるといわれる.本稿では,ロボット使用者が自発的にリハビリテーションを行うように,心理的に支援することを目的とする,上肢作業リハビリテーション支援ロボットを試作した.それらのロボットを複数の機関において試用し,その経過を調査した.2006年秋から2007年冬にかけて,複数の使用者に試行したところ,目新しい,興味がわいた,といった好意的意見が得られた.組み立てて動作させることで,達成感があり,作業のモチベーションが向上したと考える.