抄録
本論文は、日本語のなぞなぞを、同訓異義語間の意味の多様性を利用して生成するシステムを提案する。提案するシステムでは因果関係という言葉の意味的な情報が必要となるなぞなぞを対象とし、人間が生成するものに近い、おもしろいなぞなぞを生成するシステムの構築を目指す。提案するシステムは生成部と2つのデータベースから成っている。1つ目のデータベースは動詞、その使われやすさ、動詞に対応する主語や目的語を持つ。2つ目のデータベースは、動詞が表す行為からもたらされる結果と、その行為と結果との因果関係の強さの値を持つ。生成部はこれら2つのデータベースから言葉を参照し、使われやすさと因果関係の強さに基づいて、おもしろいなぞなぞを生成する。本論文ではまた、提案したシステムの妥当性を確認するための被験者実験について述べる。