抄録
パターン識別問題において,複数の識別器から一つの出力を決定するアンサンブル識別器の構築は,識別性能を改善する代表的な方法であり,数多くの手法が提案されている.高い汎化性能持つアンサンブル識別器を構築するためには,個々の識別器の多様性が重要であると言われている.本稿では,複数の識別器を一つの解候補としてコード化する遺伝的ルール選択の有効性を検証する.遺伝的ルール選択は二段階手法であり,最初に任意のルール評価基準を用いてルールを抽出し,次に抽出したルールの組合せ最適化を進化型多目的最適化により行う.進化型多目的最適化において,一つの解候補に複数の識別器をコード化しアンサンブル識別器を構成する.本稿では,精度と多様性の観点からアンサンブル識別器を最適化するために3つの評価基準を定義し,それらの組合せの影響を,ベンチマーク問題を用いた計算機実験により示す.