主催: 日本知能情報ファジィ学会
安全・安心に対する関心が高まっている昨今,生産現場や商品開発における不具合の分析と改善活動が重要であることは言うまでもない.しかしながら,不具合対応報告書の有効な分析には豊富な経験が必要で,かつ,時間も要する.そのため,情報が蓄積されているが十分に活用されていないのが現状である.本稿では,蓄積された不具合に関する情報の有効活用のため,不具合対応報告書から原因・結果の連鎖である因果構造を獲得し,この構造に基づいて分析する手法について示し、その評価結果について報告する.