ファジィc-means法とエントロピー最大化原理を用いた施設配置問題の一解法
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施設配置問題とは，施設の利用者に対して最も優れた施設配置場所を決定する問題である．利用者・施設間距離の総和を最小にする問題のうち，施設配置可能点が決められている問題をp-メディアン問題，任意の場所に配置可能な問題をウェーバー問題という．p-メディアン問題は施設配置可能点の中から最適な施設配置場所の組合せを求める問題であり，組合せ最適化問題の一つともいえる．こういった問題では悉皆列挙によって解くことは避けたいが，最適解に近い点を候補として選択できれば，部分的な悉皆列挙が可能である．提案手法では，ファジィc-means法を用い，最適解の近くにあるであろう需要点を選択し，部分的な悉皆列挙を行う．加えて効率よく列挙するために，エントロピー最大化原理を利用して需要点の分布を変換する．また，ウェーバー問題に対する既存手法との比較を行い，中規模のp-メディアン問題に対して，提案手法の有効性を検証する．
