抄録
本論文では,位置において不確実性とあいまい性が同時に存在する需要を伴うネットワーク上において,意思決定において優先権の異なる2種類の意思決定者(DM)が存在する場合の施設配置について考察する.不確実性とあいまい性を数理的に表すために需要とネットワーク内のある一点との距離をファジィランダム変数として与えると,施設・需要間の距離はファジィランダム数として表されることから,上位のDMに対する施設配置問題はファジィランダム変数を伴うStackelberg配置問題として定式化される.この問題における最適配置を導出するために,αレベル集合,期待値及び分散を用いることで,需要の位置が領域として表される場合におけるStackelberg配置問題に変換する.従来研究ではツリー型のネットワークに対して最適配置に関する諸定理を導いたが,本研究では一般のネットワークに対する性質について考察する.