抄録
近年OSの更新やOSの変更,異なる利用形態の採用などに伴い,PCの利用環境を切り替える機
会が多くなっている.
PCを初めて使用するユーザだけではなく,PCの熟練者にとっても,慣れない利用環境では目的の
タスクを遂行するにあたって,ソフトウェアの選択と起動に戸惑うことがある.
更に数多くのソフトウェアがインストールされた利用環境では,たとえ慣れた環境であっても,目的の
タスクに適したソフトウェアを想起できなかったり,起動に至る手順を見失ったりすることがある.
本研究では自己組織化マップを用いたソフトウェアの分類表示手法を提案する.
インストールされている全てのソフトウェアをその機能や特徴に応じて分類し,一覧表示することに
よって,そのPCで実行可能なタスクが一望できるようになる.
本論文では分類表示のための提案手法及び本手法を適用したユーザインタフェースの実装につ
いて述べ,評価実験の結果について報告する.