抄録
ITS(高度道路交通システム)の実用化システムにカーナビゲーションシステム(以下、カーナビ)がある。カーナビには経路探索機能があるが、提示される経路は主に最短経路であると知られるほど、必ずしもドライバの満足できるものとは限らない。そこで、本研究はドライバ最適経路を探索するシステムの構築を目的としている[1]。ドライバ最適経路とは、ドライバの好みを考慮した経路である。好みは人間の主観や勘が反映され、曖昧なものであり、またドライバの運転習慣や経験による個人差がある。こういう特徴に対し、それぞれの好みを主観的、総合的に取り込むため、ファジィAHPの導入を提案する。