インターネットのための通信環境が普及してきている。 それに伴い、多くの商業施設や公共施設においても、通信インフラが整備されてきている。 しかしながら、これらのインフラは有線ケーブルで構築され、災害発生時にそれらのインフラが容易に断線し破壊される恐れがある。 そこで本研究では、災害発生時に無線の通信インフラによる動的ネットーワークの構築を行い、代替通信インフラを構築する方法を検討する。 本研究では、福井大学が特許をもつ通信技術である、イーサフォン技術を用いた通信端末を無線化し、知的にアドホックネットワークを構築する。 イーサフォン通信技術は、OSI参照モデルの第2層に位置するイーサネットの機能を用いてブロードキャスト通信による通信を行う。 そのため、ルーティングなどの設定不要で簡単に通信ができる通信技術である。 この特徴を利用し、設置するだけで知的に動的ネットワークを構築する端末群を実装した。