抄録
現在、日本ではピーク電力の抑制を目指す動きが活発になっており、鉄道も電力を考慮に入れた運行が求められている。電力を削減する方法の一つとして、間引き運転というものがあるが、列車の一部を止めて行うため、輸送サービスが低下するという欠点がある。この欠点を解決するためには、円滑に運行できる方式を考える必要がある。しかし、運転だけでピーク電力を削減する場合は、列車群全体の状況を考える必要がある。そのため、運転士の経験や知識だけで電力削減を行うことは極めて困難である。そこで、走行列車群の走行情報を用いることによって運行方式を決定し、それを用いて運転手へ指令を行うシステムを構築する。このシステムを用いて列車群の総電力を抑え、かつ円滑な運行を行うことを目的とする。本稿では、提案したシステムの詳細について述べるとともに、システムの有効性をシミュレーションによって検証した。