抄録
本稿ではサーモパイルアレイセンサを用い、部屋のレイアウトを利用して人の位置特定を行うシステムを提案する。本システムでは、センサを天井に設置し16 × 16画素からなる空間的温度の集合、すなわち温度分布を取得する。そして、温度分布より人の位置を推定する。まず、温度分布から室温を除去する。次に識別マップを4種のファジイルールより算出して人の位置特定を行う。当処理において、学習により前もって作成したO-F(Object-Floor)マップを用いる。O-Fマップは部屋のレイアウトを推定したマップであり、人の誤検知を防ぐために用いられる。実験では、システムによる人の検知精度を評価するためにオフィスに近い環境の部屋で測定を行った。実験結果より、システムにより人の位置特定に成功したことを確認した。