近年,スパイキングニューラルネットワークと呼ばれる情報表現にスパイク(パルス)を用いるニューラルネットワークが,パターン認識などに用いられるようになってきた.本稿では,スパイキングニューラルネットワークにおいて,複数スパイクを学習するための手法である拡張されたSpikePropを対象とする.拡張されたSpikePropは,教師として与えられた複数のスパイクと同じ時刻に出力ユニットが発火するように学習する.しかし,学習後のネットワークは,教師として与えられた時刻だけでなく余分に多数のスパイクを出力してしまう.本稿では,このような余分なスパイクを抑制する手法について検討した結果について報告する.