抄録
簡単な学習や軽度の運動などの非薬物療法による認知症の改善、進行抑制効果が確認されており、認知リハビリテーションと総称されている。認知リハビリでは、記憶や言語理解といった脳の高次機能だけでなく、排泄や笑顔などの表情表出など、生活機能全般および情動・コミュニケーション機能の改善も報告されている。認知機能回復については、知能テストと類似した方法によって測定され、療法の効果測定や課題の難易度調整に用いられているが、情動機能改善を定量評価する手法が存在しない。情動機能に対する働きかけが、認知リハビリの効果をより高める可能性があることから、情動機能に対する認知リハビリの効果測定のため、画像技術による認知症高齢者の笑顔計測を試みた。