抄録
本研究では,昨年度の発表と同様に,潜時400ミリ秒以降で判別に有効なチャネルを探り,上前頭回に対応する4,6,12chに加え2chを追加し4chの信号を利用した.サンプリング潜時と間隔は先行研究と同様とし,400ミリ秒から900ミリ秒までのEEGsを25ミリ秒間隔でサンプリングし,さらに-1ms,-2msスライドしてサンプリング,84次元ベクトル空間の多変量データとした.このサンプリングを十種の画像想起時のEEg対し試み,昨年度同様の正準相関判別分析を試みた.この結果,80%以上の判別率を得た.その判別結果を利用して小型移動e-puckの制御を試みた.