抄録
属性値が正規な可能性分布で表される可能的な情報システムにおいて、Lipskiのアプローチの下で、ラフ集合に基づいてルールがどのように導かれれのかが調べられる。各可能テーブルで、ラフ近似が得られる。近似に属するオブジェクトの可能なメンバシップ値は、オブジェクトが近似に属する可能テーブルが持つ度合いの最大値である。確かなメンバシップ値は、オブジェクトが近似に属しない可能テーブルの度合いの最大値を1から引いたものである。それ故、確かなおよび可能なメンバシップ値は、オブジェクトが持つ実際のメンバシップの下限と上限である。これにより、メンバシップ値は単一値ではなく、区間値で表されることになる。ラフ近似について、完全情報システムで成り立つ相補性が可能的な情報システムにおいても成り立つ。このことは、Lipskiのアプローチが正しいことの1つの証である。ルールを導出するために、オブジェクトとオブジェクトが支持するルールの組が要素であるラフ近似を使う必要がある。可能的な情報システムでは、オブジェクトが低い度合いで沢山のルールを支持するので、基準が導入される。この基準を用いて、有効に支持されるルールのみを取り出すことができる。