岩鉱
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試料—希釈剤比1対2ガラス円盤を用いた主成分・微量成分螢光X線元素分析法の検討
木村 純一山田 康治郎
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1996 年 91 巻 2 号 p. 62-72

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抄録
1対2希釈ガラス円盤による岩石の主成分・微量成分螢光X線分析法を検討した。ガラス円盤は試料1.8 g,融剤3.6 gとし,1200°C,9分間で溶融した。主成分分析には多成分重回帰計算で補正計数を決定し,1対5希釈と同程度の正確度を得た。同じガラス円盤を用い,14微量成分を測定した。検量線は地質調査所標準岩石と,それに標準溶液添加した試料で作成した。両者の検量線は一致している。標準添加した試料を用いて元素間の重なり補正を行った。螢光X線のS/N比が悪いので,測定時間は粉末法の2-10倍必要だった。同一の測定時間,機器条件で粉末法とガラス円盤法の比較を行った。ガラス円盤法は測定再現性にやや劣るが,正確度は優れている。粉末法には粒度効果や鉱物効果があり,測定時間が長くても精度が上がらないためである。さらに標準添加法を用いた微量成分分析を試みた結果,より精度高い分析ができた。
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© 1996 日本鉱物科学会
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