1963 年 50 巻 4 号 p. 151-162
前回に引き続き,北部木曾地方の細粒砂岩(3個)・粗粒砂岩=グレイワッケ(5個)および玄武岩=輝緑凝灰岩(3個)の主要成分の分析値を示した。
粗粒砂岩は,組織はグレイワツケのそれを示すが,化学成分は, Pettijohnの示した分析値と比較すると,ややアルコース質である。細粒砂岩の成分は,粗粒砂岩によく類似するが, Fe2O3+FeOとCaOの量が異なり, Na2Oも若干異なる。
玄武岩は,アルカリ岩質であり,また,いわゆるスピライトに似た成分を示す。