岩石鉱物鉱床学会誌
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南房総嶺岡地域の蛇紋岩中のアワル鉱,ヒーズルウッド鉱および自然銅
兼平 慶一郎坂野 昇平由井 俊三
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1975 年 70 巻 11 号 p. 388-394

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抄録
南房総嶺岡地域の蛇紋岩化されたカンラン岩中にアワル鉱,ヒーズルウッド鉱および自然銅が見出された。これらの鉱物は岩石中の蛇紋岩化された部分にのみ見出され,蛇紋岩化作用のときに形成されたものである。分析されたアワル鉱の組成はNi2.26Feである。また,ヒーズルウッド鉱と共存する自然銅は数パーセントのニッケルを含んでいる。アワル鉱の存在は蛇紋岩化作用が還元的な環境のもとで行われたことを示している。
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