岩石鉱物鉱床学会誌
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NaGaSi2O6輝石の構造
大橋 晴夫藤田 武敏大沢 俊一
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1983 年 78 巻 5 号 p. 159-163

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抄録

1500°C, 60 Kbで合成したNaGaSi2O6輝石の結晶構造を精密化した。格子常数はa=9.557 Å, b=8.679 Å, c=5.260 Å, β=107.68°, V=415.70 Å3で,空間群はC2/cである。 7種のNaM3+Si2O6輝石の構造とNaGaSi2O6輝石の構造とを比較したところ, Si-O距離とM3+イオンの電気陰性度との関係は二つの系列にわかれる。一方はSc-Cr-V-Ti-Al系列であり,他方はIn-Fe-Ga系列である。 Ga3+イオンの電気陰性度はポーリングの尺度で1.9となる。

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