遺伝学雑誌
Online ISSN : 1880-5787
Print ISSN : 0021-504X
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THE APPLICATION OF POST-HARVEST POLLINATION IN THE HYBRIDIZATION OF RICE-PLANT
Yakichi NOGUCHI
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1936 年 12 巻 6 号 p. 324-326

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抄録
開花前の稻の穗を莖と共に切取り、水に挿し、去勢を行つて30°C飽和状態の定温器中に置き、翌日授粉して更に同樣な状態に保つときは、完全な授精が行はれて粒子の發育を見る。定温器中に在ること5日にして莖の下節からは相當數の根を生じ、その後室温に移しても莖葉は緑色を保つて生存し、約3週間後には成熟せる種子を得る。此の方法は小規模に周圍の状態を調節し得べき點より、稻交配の一技術として將來實際上に利用さるべきものと信ずる。
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© The Genetics Society of Japan
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