遺伝学雑誌
Online ISSN : 1880-5787
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ショウジョウバエの数系統の棒形質における小眼形成物質に対する感受性について
田中 英治
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1959 年 34 巻 6 号 p. 180-186

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抄録

1. 6系統の Bar を使って, 小眼形成物質に対する感受性の相異を比較した。
2. 一般的にいって, B; e11 系は各系統のうち化学物質に対する感受性が最も強く, B we 系は最も弱い傾向を有する。
3. Bar 形質発現に関係する変更因子の存在することが考えられる。
4. ペプトンが Bar の小眼形成に顕著な効果を示し, 多くの系統はほぼ野生型の複眼を形成した。
5. Bar の眼原基におけるアミノ酸合成が, 小眼形成に重要な役割を果しているように思われる

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