遺伝学雑誌
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冷血動物の組織培養、特に両生類の培養法について
瀬戸 武司
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1964 年 39 巻 4 号 p. 268-275

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抄録
本文は冷血動物の組織培養の特殊性についてのべ, とくに両生類を用いた場合の培養方法を詳述した。
培養に用いる材料としては, 無尾両生類では腎臓, 有尾両生類では肺臓の組織が in vitro で最もよい増殖を示すことから, 組織培養の材料としては好適である。両生類の培養を成功せしめるためには, 1) 体外移植前に組織の滅菌を充分に行なう, 2) 組織片が培養器内で容易にガラス壁に附着できるような処理を施す, 3) 両生類用の培養液を用い, pH を7.4以下7.0までの範囲内にとどめる, 4) 培養温度を25~26°Cに保つことに特に留意する必要がある。
冷血動物の血液を培養して白血球を増殖させることは恒温動物の血液培養と同様可能であり, 両生類の白血球培養法についても併せ記した。
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