日本護謨協會誌
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原料ゴムより石油系炭化水素の生成に就て
島田 慶一
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1937 年 10 巻 3 号 p. 178-183

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抄録
原料ゴム或は原料ゴムの乾溜に依りて生成する所謂ゴム油に酸性白土を添加して加熱分解させるときは、石油系炭化水素を生成する。著者は斯くして收得する油状生成物にゴム石油なる名稱を賦與した。
酸性白土は脱水せるもの効果著しく、其添加量はゴム油を原料とする場合滿足なる結果を收むるには1.5倍以上を必要とする。生成するゴム石油は、揮發油約15%、中油約28%及重油54%を含有する。著者は本報文に於てゴム乾溜油及びゴム石油の精細なる分溜試驗を行ひ、各溜分の比重、屈折率、沃素價及收率等を決定した結果を記載した。
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© 一般社団法人 日本ゴム協会
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