抄録
硬質塩化ビニル板の艶付に関する理論的考察を行ない, 平行板プラストメーターの実験および試験艶付装置の諸条件を応用し, Dienes の式を補正した次の実験式を考慮した.
1/h4=8.21×F/10-6×V2×Kn{1/G1+1/G2(1-e-t/τ2)+t/η3}
ここに
h: 試料の厚さ
F: 全荷重
V: 試料の体積
G1: 瞬間弾性部分の剛性率
G2: 粘弾性部分の剛性率
t: 時間
τ2: 緩和時間
η3: 粘性部分の粘度
〓は恒数で, 種々計算を行なって見た結果K=V, n=-0.75とすれば, 実際の条件に近い圧力又はプレス時間が得られることが知られた.