抄録
ジァミドとジイソシアナートの重付加反応により, ポリアシルウレアの合成を試みた.ジアミドとして, フマルァミド, スクシンアミド及びアゾビスホルムアミドを用いたが3種のアミドの反応性は2個のアミド基にはさまれている構造, -CH=CH-, -CH2-CH2-, -N=N-によって変化し, フマルアミド, アゾビスホルムアミド, スクシンァミドの順に反応性が高い結果が得られた.得られたポリマーの [η] は約0.15程度であり, いずれの場合も淡黄色から淡かっ色の粉末だった.また, ポリマーの構造と熱的性質を比較検討した.