圧力の異なる二種の気体の圧力差を測定したり, 利用する機器では, 両気体の接触点にはゴムの薄膜を置き, シリンダー内のピストンを作動させ, その動きによって圧力差などをとり出すことが多い. この薄膜はベローズとダイヤフラムの中間的な機能を持ち, 絶えず変形している. この薄膜の挙動を解析するに当たり, 引張り, 圧縮, 曲げなどの変形に際して, 体積は変わらないと考えて, 伸縮を表す量を計算し, これを伸縮関数と名付けた. 最近よく使われている薄膜を例に採り, 作動中の各部の伸縮関数を採ってみると興味ある結果が得られた. 薄膜の挙動と耐久性を知るための基本的な取り扱い方として, 若干の線図とともに報告する.