撚りコードを有するFRR柱の引張り変形時の応力解析
1994 年 67 巻 3 号 p. 192-197
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1994 年 67 巻 3 号 p. 192-197
FRRはFRPに比較して, 大きな変形を可能にする構造物の部材として用いられている. このためFRRで用いられているコード, 例えば, ナイロン, ポリエステル, アラミド, スチールなどは, 構造物の屈曲疲労特性の面からも撚りコードが一般に利用されている.
本論文では, 円柱ゴム中に撚りコードが埋め込まれたFRR柱の引張り弾性率についての研究を, 解析的および実験的に行った. 具体的には, まず第1に, ゴムの影響を無視した撚りコードのみの理論的解析を行い, 次に有限要素法を用いて撚りコードを有するFRR柱の解析を行った. 特に有限要素解析では, コードの撚りピッチおよびゴムの弾性率の影響について検討を行い, また, 実験値との比較, 検討も合わせて行った. その結果, 解析解, 有限要素法による計算結果および実験値との間にほぼ良い一致が得られた.
