抄録
都市を地理学の対象として取り上げる場合,最も基本的で共通な視点は,都市圏に支えられた中心地という概念に絞られるであろう.このように都市を地域的概念・空間的現象としてとらえる立場では,都市パターンの進化は,中心都市 (Central City) と非中心都市 (Non-central City) の成立・分極化という地域指向的過程での追究が必要となってくる.本研究は,(1)都市が果している地域的役割から,中心都市と非中心都市との二つの異質な都市集団を抽出すること,(2)二つの都市集団によって抽きだされている都市パターンを概念図式化すること,(3)概念図式化の過程を通じて都市パターンの形成・盛衰を左右していると思われる空間秩序の所在を究明すること,などがその目的である.