地理学評論
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因子分析法および数値分類法による関東中央部の農業地域区分
桜井 明久
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1973 年 46 巻 12 号 p. 826-849

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抄録
本研究の目的は,多指標をとりあげ,実用的・客観的な方法により,関東中央部の農業地域区分を行なうことである.研究対象地域の80市町村について,農業を中心とする60の地域構成要素を変数としてとりあげ,因子分析により地域差を与える基本的因子を求めた.この結果,総分散の83.1%を説明する15の共通因子が得られ,因子の解釈と因子得点の分布の検討を行なった.次に, 15因子の因子得点をもとに,数値分類法を用いて分類を行ない,樹形図を得て,グルーピングの傾向を検討した.グループ化に伴う情報のロスの増加量を参考に, 4地域 (A, B, C, D) を設定し,それぞれの性格を15因子の得点の平均と分散をもとに記述した.
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© 公益社団法人 日本地理学会
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