日本地熱学会誌
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多孔質層内における沸騰を伴う水-水蒸気流れに及ぼす熱移動の影響
新堀 雄一千田 佶
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1991 年 13 巻 3 号 p. 157-166

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抄録
本研究は,多孔質体内の沸騰を伴う水-水蒸気流れにおける熱移動に関する新たな数学モデルを提案し,それと既に著者らが報告した実験結果との比較を示したものである。その結果,以下の結論が得られた。(1)新たに提案した数学モデルにより蒸気比の実験結果をおおよそ表現できる。(2)その数学モデルにおいて提案したみかけの熱伝導率は沸騰を伴う水一水蒸気流れにおける熱移動において重要な因子となる。(3)水飽和率0.2以下においてみかけの熱伝導率は急激に減少する。
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