スリランカは, 宝石の種類が最も豊富なことで有名であるが, いずれも漂砂鉱床に産し, 不思議なことに原岩はまだ発見されていない。地質は大部分先カソブリア紀の地層よりなり, Highland層群, Southwest層群, Vijayan層群に3大別できる(図参照)。主要宝石産地は, Sabaragamuwa州のRatnapura地方, 中央州のElahera近傍, 南部州のTissamaharama地域である。これら主要産地での採掘法, 宝石鉱物種, その中にみられる包有物などについて説明した。