抄録
太陽光の位置変化によるインゲンマメの小葉運動が品種により変異することを,前報において述べた。自然条件下で調査する場合,日射条件は不安定であることが多く,太陽光の放射方向および角度も時間的に変化することから,研究遂行上多くの制約を受ける。したがって,この運動における確実かつ効率的再現方法の開発が必要である。本報告では,人工光照射によるこの運動の再現性を検討したので,その結果を述べる。なお,光条件がこの運動に関与する主な要因と思われるが,著者による他の実験から光以外に気温あるいは土壌水分などの関与を示唆する結果を得たので,今後この運動を「調位運動」(川嶋,1969)とよぶことにしたい。