負電荷を有するπ共役系を基盤とした集合体の構築

抄録

π共役系非環状型オリゴピロール（ジピロリルジケトンホウ素錯体）はアニオンと平面状会合体を形成し、対カチオンとの相互作用により「電荷積層型集合体」を基盤とした多様な組織構造（固体およびソフトマテリアル）の構築が可能であることを明らかにした。組織体の構成ユニットの構造や周辺置換基修飾によって電荷積層型集合体の形態は大きく変化し、放射光X線測定によって液晶状態における構造の解明を試みた。