北陸作物学会報
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1982 年 8 月 1 日のフェーンによる白穂発生程度が収量と米質に及ぼした影響
佐藤 菊雄
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1984 年 19 巻 p. 17-18

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抄録

1982年8月2日未明から早朝にかけて富山湾から能登半島を通過した台風10号は, 新潟県北蒲原郡の南西部に大きな被害をもたらした。最寄りの水原消防署等の観測によれば, 8月1日17時〜8月2日11時の平均風速は7.26m, 最大瞬間風速34m, 夜間気温29℃, 同湿度40%, 降水量1mmで, 長時間吹き荒れた熱乾風によって, 出穂期前後の早生種を中心に多くの白穂が発生した。その被害は古老も体験がないほどであったので, 白穂の程度が収量と米質に及ぼす影響を調査した。また現在被害推定のめやすとして用いられている「夏作減収推定尺度」が作成された時点と現今では, 稲作様式や収量構成型を異にしているので, 収量面で比較検討したので報告する。

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© 1984 北陸作物・育種学会
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