2006 年 41 巻 p. 24-28
本研究では「日本晴」が持つ白葉枯病に対する圃場抵抗性遺伝子の解明を目的として,イネのレトロトランスポゾンTos17による「日本晴」由来の遺伝子破壊系統(ミュータントパネル)に白葉枯病菌を接種し,白葉枯病罹病性の突然変異を探索した.この結果,白葉枯病が原品種「日本晴」より著しく進展する突然変異体を20系統選抜した.ゲノミックサザン法によるTos17シグナルの解析と後代の白葉枯病罹病性の分布から,このうちの2系統(XC10,XC20)がでTos17の挿入による白葉枯病罹病性突然変異系統であることが明らかになった.