放射線
Online ISSN : 2758-9064
高性能シンチレータ開発の最近の動向と将来展望
吉川 彰
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2024 年 Aniv.50 巻 p. 8-13

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抄録
放射線検出に広く使用されている無機シンチレータ開発の最近の動向について紹介する。高エネルギー物理学用途やPET 用途を念頭においたバルクの透明体(単結晶や透明セラミックス等)を前提とする研究が長く続いていたが、最近の動向として、X 線用途など2 次元物質に関する研究も活性化し、研究対象となる材料の種類の劇的増加が見られる。また、単一材料ではなく、共晶体や人工的に微細構造などを利用した従前になかった様な優れた特徴を持つシンチレータも開発されつつある。
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© 2024 本論文著者
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