爬虫両棲類学雑誌
Online ISSN : 1883-4493
Print ISSN : 0285-3191
トノサマガエル-ダルマガエル複合群の繁殖様式
II.春先きに水がない場所でのダルマガエルとトノサマガエルの産卵
芹沢 孝子
著者情報
ジャーナル フリー

1985 年 11 巻 1 号 p. 11-19

詳細
抄録
前回の報告(芹沢,1983)では,冬眠からさめた直後に水があり,したがって産卵の開始が水の有無に影響されない場所でのダルマガエルとトノサマガエルの成長と産卵について,体長組成と卵巣の発達過程から推定した結果を述べた。しかしながら,今日では多くの水田は,農地改良によって乾田化が進み,機械植えが普及し,田植え時まで水が乏しい状態になっている。そこで今回は,このような場所でのダルマガエルRana brevipoda brevipodaとトノサマガエルR.nigromaculataの産卵様式を推定し,産卵開始時期に対する乾田化の影響について検討してみた。
著者関連情報

この記事は最新の被引用情報を取得できません。

© 日本爬虫両棲類学会
前の記事 次の記事
feedback
Top