1992 年 14 巻 4 号 p. 166-169
琉球列島八重山諸島海域産のタイマイの生体18個体,剥製51個体の標準直甲長を計測しその組成をみたところ,最小289mmから最大820mmに分布があり,モードは440-460mmに認められた.これは,既に報告のあるスマトラ産の本種の組成に比べ明らかに大きかった.黒島より標識を付けて放流した生体15個体から,6例の再捕記録が得られ,内5例は放流後13ヵ月以内に八重山諸島の近海で,残り1例は沖縄本島の沿岸で再捕された.甲長組成と再捕記録から,本種の生活史や保護に関する問題について述べた.
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