1.カナヘビのべ132匹を4月から11月の間,餌としてサシムシ(ハエの幼虫)をあたえ,実験室で飼育して,窒素摂食量と窒素総同化量をミクロ・ケルダール法で測定した。
2.成体1個体の年間窒素摂食量は平均177.91mg,年間窒素総同化量は平均102.75mgで,同化率は57.7%となった。11月は生理的に冬眠にはいっているのでこれをのぞくと,同化率は59.96%となる。
3.窒素摂食量と窒素総同化量とはともに7月が最大,10月が最小で,その差は約5倍である
4.気温との相関は摂食量(r=0.8980)より総同化量の方(r=0.9192)が高い。
5.体重にたいする摂食量はlog y=1.5459 log w-0.54077,総同化量はlog y'=0.92754 log w-0.32446の関係式が成り立つ。
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