理学療法症例報告データライブラリ
Online ISSN : 1347-8745
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神経系理学療法領域
片麻痺患者の固有感覚と立ち直り
相馬 美由紀
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2003 年 1 巻 1 号 p. 54-61

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抄録
脳の内包後脚の障害では,片麻痺と錐体路徴候が主徴となっている。この症例は足部に深部感覚障害をともなっていた。そして,抗重力姿勢では固定的であり,正中位へ姿勢を修正できなかった。そこで,抗重力姿勢にて両側活動を促し,筋受容器を刺激した。また,関節の最終伸展で細かな重心移動を促し,立ち直り反応を促した。抗重力で動く感覚情報を与えることで足部の感覚は良くなった。その結果,杖監視歩行レベルとなった。
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© 2003 理学療法科学学会
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