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コンピューターによる雑誌利用調査
国立がんセンター図書館における実施例
本田 品子甘利 弘子
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1968 年 15 巻 4 号 p. 387-411

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抄録

昭和40年10月から42年9月までの2年間に, 国立がんセンター図書館で貸出した雑誌17,633件について, 誌名別・発行年別・職種別利用統計をコボルによるコンピューターで計算したが, これをコンピューター化という観点からその経過を述べた。雑誌利用総数の56.83%が研究所, 病院医師が34.94%を占め, 相互貸借は1・86%であったが, 今回は結果については検討分析しなかった。この結果を基に, RPGによって利用順位別誌名リスト, 貸出ゼロの誌名リスト及び発行年別・職種別利用リストを作成した。
RPGを使った経験から, 利用統計はすべて比較的容易にコンピューター化できると確信するに至った。その順序を簡単に説明する。1枚1枚の貸出票を原始データーとしてパンチ・カードに打ち, このデーターをすべてテープに入れる (Card to tape) 。次にこれを誌名別・発行年別その他求めるファクターに分類し編成する (Sort) 。これは何回でも幾種類にもソート可能である。最後に作成したい結果表を, 求めるフォーマットでプリント・アウトさせるという手順である。できるだけ簡単に利用統計を出したい方には, RPGを活用されることをおすすめする。
以上, 当館の実施例が多少とも参考になればと, まとめた次第である。

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